かさぎ探訪ナビ No.2 鹿鷺山 笠置寺
[2022年6月22日]
笠置寺(かさぎでら)は、真言宗智山派の仏教寺院です。山号は鹿鷺山(しかさぎさん)といい、ご本尊は磨崖仏といわれる自然の岸壁に直接線で彫り刻んだ弥勒仏様で、平安時代以降に弥勒信仰の聖地となりました。
歴史的に奈良(南都)の東大寺などと関係が深く、貞慶などの僧が当寺に住したことで知られ、日本仏教史上重要な寺院です。また、境内は鎌倉時代の末期に、96代後醍醐天皇が討幕を企てたことにより起った元弘の乱の舞台となったことで知られています。
奈良時代に山伏らが修業を積んだとされる行場が今も残されていて(行場めぐり)、アップダウンが激しいものの、それは「自然のアスレチック」そのものです。
正月堂は、天平勝宝4年(752年)、東大寺の実忠和尚により建立され、現在東大寺二月堂の年中行事であるお水取りが最初に行われた御堂とされていますが、幾度となく火災に合い消失しました。現在の正月堂は文明14年(1482年)約500年前に再建されたものです。
鎌倉幕府討幕を企てた後醍醐天皇は、元弘元年(1331年)8月27日、笠置の石室へ臨幸しました。
行在所は、自然の要塞ともいうべき海抜288メートルの笠置山山頂におかれましたが、後醍醐天皇は幕府軍に敗れ、行在所には火が放たれました。現在は、周囲を囲む石の玉垣が残されています。
笠置寺 入山時間 9:00~16:00
拝観料 個人 大人(高校生以上) 300円
中学生 100円
小学生以下 無料
団体 大人(30名以上) 270円
高校生(遠足) 70円
中学生(遠足) 50円
小学生(遠足) 30円
お問い合わせ
電話 0743-95-2848